II. Mud Dyeing on Amami Ōshima

II. Mud Dyeing on Amami Ōshima

Fig.1

日本の南西沖に浮かぶ奄美大島 (1)へは、鹿児島から船で11時間かかる。そこでは、鬱蒼とした森に囲まれながら、1300年以上もの間、地元の人々が島に自生する車輪梅(テーチ木)の樹皮 (2)を採取してきた。木は裁断された後、かご (3)に積み上げられ、かまどで熱した水の入った桶に慎重に入れられる。

辛抱強く、時には1週間も待つと、液体はゴボゴボと音を立てながら染料ヘと変わる。深い青色に染まった手で、布を液体の中に下ろし、何度もひっくり返す。その後、pHを均一にするためにアルカリ性の溶液と混ぜ合わされる。これには、かつて乾燥サンゴが使われていたが、現在は石灰が使用される。

 

Fig.2 車輪梅

Fig.3 車輪梅の木液

Fig.4 車輪梅の液を混ぜる

Fig.5 乾燥させる

Fig.6 洗浄する

Fig.7 熱した釜に入れる

肥後染色はこれを3回繰り返した後、布を外に運びだす。島に残る150万年前の原始的な堆積物の古層に泥穴を掘り、鉄分を多く含む泥の中に繊維を沈めるのだ。

生地が出来上がると、丘の斜面を蛇行する小川に登って洗う。

そうして、艶やかな黒や深い茶色が生み出される。今回のコレクションでは、13着にこの技法が用いられた。テクノロジーや大量生産を避け、ハンドメイドの工程を経ることで、一着一着に個性が備わる。そして、年月とともに変化していく様は日本庭園のようでもある。

 

Fig.8 染め上がった衣服は、鉄分豊富な泥の穴に運ばれる

Fig.9 鉄分豊富な泥の穴に衣服を浸ける

Fig.10 泥が衣服全体を覆う

Fig.11 泥が衣服を覆ったら

Fig.12 衣服をすすぐ

Fig.13 衣服を干す

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