未来は過去にある。

いつも新しいものをつくりたいと思っていた。

しかし、いま新しさは飽きることなく消費され時代の奥底へと沈んでいく。

そのような社会において価値あるものとはなんだろうか。

急速な時代の流れの中で置き去りにされ、人の記憶から抜け落ちていった大切な何か。

時の移ろいによって磨かれていく、日本古来の美意識のような。

時間や自然、人といったコントロールできない偶発的な物語にこそ美しさがあり
こころを満たす余白があるのではないか。

価値あるものだけが時を超え、生み出すものの想いとともに未来へと生き続ける。

過去の遺物を、いまに甦らせることで未来の考古物を発掘するのだ。

髙橋大雅