BETWEEN TIME & SPACE
cociety, Seoul
2025年12月1日〜12月3日
T.Tにとって韓国・ソウル初となる展覧会「Between Time & Space」が、cocietyにて三日間にわたり開かれた。髙橋大雅が遺した蒐集物とT.Tコレクションを軸に、インスタレーション、パフォーマンス、音楽を織り交ぜ、髙橋の思想を多層的にひもといた。





第一室 | 過去の遺物を蘇らせ、未来の考古物を発掘する
ひとつめの展示室では、T.Tの哲学を表現した映像作品と代表的なアイテムを中心に、髙橋が長年研究してきた蒐集物が並んだ。100年以上前のアメリカやヨーロッパの衣服、700年創建の寺院から得た仏像の衣紋と古い木造建築の残片、1920年代アメリカのポートレート、そして当時のテーラーが用いていた生地サンプル。時代も土地も異なるそれらが一室に集まることで、「過去の遺物を蘇らせ、未来の考古物を発掘する」という髙橋の理念が、目に見えるかたちで立ち上がる。


第二室 | 終わりのない時間
ふたつめの展示室には茶室のインスタレーションが組まれ、その傍らに、髙橋が「終わりのない時間」のコンセプトのもと石彫家・和泉正敏氏と共同制作した彫刻作品「無限塔」の写真パネルが並んだ。石という素材がたたえる悠久の時間と、茶の湯における一期の時間。ふたつの時間軸が、同じ部屋のなかで重なり合う。


茶席とパフォーマンス、そして音
会期中はTeaRoom Inc.の協力によるスタンディング形式の呈茶席が設けられ、京都を拠点とするアートコレクティブOchillと京菓子司・金谷正廣による菓子とともに茶が振る舞われた。12月2日には、茶人でありTea Knot代表の三窪笑り子氏によるパフォーマンスが行われ、空間全体が一服の所作のなかへと引き込まれていく。
会場に流れた楽曲は、サウンド・アーティストTomoko Sauvage(トモコ・ソヴァージュ)氏が本展のために特別に書き下ろしたもの。水を用いた独自の音響が、衣服、仏像、石、茶という異なる時間の層を、ひとつの空間へと結びあわせた。
