IN THE BEGINNING WOMAN WAS TRULY THE SUN | OK-RM for T.T ②

IN THE BEGINNING WOMAN WAS TRULY THE SUN | OK-RM for T.T ②

IN THE BEGINNING WOMAN WAS TRULY THE SUN | OK-RM for T.T IN THE BEGINNING WOMAN WAS TRULY THE SUN | OK-RM for T.T ② 1 分

T.T ウィメンズラインのローンチにあたり、T.Tの長年のコラボレーターであるロンドンのクリエイティブスタジオ「OK-RM」(オリヴァー・ナイト、ロリー・マクグラス)を迎えたエキシビション『IN THE BEGINNING WOMAN WAS TRULY THE SUN』が、東京・日本橋の「直観」にて8月9日まで開催している。

本展の核にあるのは、OK-RMが「ワールドビュー」と名付けた思想だ。ナイトは「ウィメンズウェアのローンチという節目に、T.Tが『全体であること』について語り始めるのは極めて意義深い」と語り、マクグラスは「それは西洋的な二項対立としての男女ではなく、私たち一人ひとりの中に存在する男性的なエネルギーと女性的なエネルギーについて」だと続ける。陰陽思想や神道が育んできた相補的な感覚とも共鳴しながら、この視点はT.Tの世界観を一つの統合された全体として捉え直す。心や感情、感覚を開いていくことで、より深い繋がりへと向かう本質を提示する。












展示される書籍と映像作品は、日常に根ざした現実と、想像力が生み出す空想的現実という二つの位相で構成。表現はジェスチャーやシンボル、動きといった微細な要素へと解体されながらも、偶然性や即興性を受け入れる余白が残された。現代のテクノロジーによって希薄化する感覚を取り戻すため、OK-RMは「人間であるとはどういうことか?」という問いに向き合った。ナイトが「重要なのは立ち止まり、速度を緩め、五感を取り戻すこと」と語るように、感じること、時間をかけること、余白を持つことの価値を追求。日常の触覚的な体験が記憶や想像力を刺激し、より創造的な領域へと繋がるプロセスを描き出している。

展覧会タイトルは、思想家・平塚らいてうが1911年に創刊した日本初の女性文芸誌『青鞜』の発刊の辞「原始、女性は太陽であった」に由来。マクグラスは「私たちの願いは、この視点を支え、この考え方に再び光を当てること」だと述べる。

それぞれのコラボレーターは、ただ決められた役割をこなすのではなく、互いに関わり合いながら、制作そのものを立ち上げていった。リラ・マツモトとの共同リサーチから紡がれた詩的な言葉が、プロジェクト全体の思考を押し広げ、コンセプトの礎となった。そして写真、映像、音響、セット、照明、異なる領域の実践者たちが密接に応答し合いながら、実験的な表現を形作っていった。現場を導くオルヤ・オレイニのディレクション、世界観を広げアフロマームの楽曲スケッチ、編集の段階で物語に新たな層を加えたトム・チックの手腕。こうした視点がいくつも交差し、専門性が重なり合いながら、単なる足し算を超えて一つの作品へと結晶した。

会期に合わせて刊行される同名の書籍はハードカバー仕様。全116ページにわたり質感の異なる複数の用紙を採用し、ページをめくるたびに手触りと視覚的表情が移り変わるデザインに仕上げた。手先の感覚を呼び覚ます、体験的な一冊だ。


会場では書籍に加え、OK-RMとT.Tによる限定プロダクトも取り揃えている。写真やテキストを配したTシャツ、トートバッグ、ニュースボーイバッグなど、本展の世界観を日常に持ち帰ることができるアイテムを展開している。





展覧会情報

IN THE BEGINNING WOMAN WAS TRULY THE SUN
会期 : 2026年8月1日〜8月9日
営業時間: 11:00 - 18:00
*最終日の9日は11:00 - 17:00 / 最終入場は閉館の30分前
会場: 直観(東京都中央区日本橋兜町3-3 1F)

 

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